東京スカイツリーの真下にある創業60年の大衆食堂 / 菊屋の辛いカレーライスが侮れないウマさ
辛いカレーライス
300円
昭和から続く歴史ある食堂。そんな店に入るとき「失敗はないかもしれないが大当たりな料理も期待できない」と思う人は多いかもしれない。確かに、昔ながらの食堂でまずい料理に出会う事は稀だが、それと同じく「感動するほど美味い」と思える料理に出会うことも少ない。
・しかし「菊屋」は違う
東京スカイツリーの真下にある、創業から60年以上経つ大衆食堂「菊屋」は、そんな例に反して激しく好評なカレーライスを提供している。たいてい、こういうタイプのカレーライスは家庭的で、これといった特徴がない。まずくはないし、美味しいのだが、これといった感動を得ることは少ない。しかし「菊屋」は違うのだ。見た目は普通の大衆食堂のカレーライズだが、極めて濃厚で、極めて辛いのである。
・スパイスの炎が猛威を振るう
おそらくベースとなるカレーは業務用のものか、または家庭用のもの。しかし店主は「普通のそれ」を徹底的に研究し、研ぎ澄まされたカレーライスに仕上げた。
一口食べると、滑らかな食感がやってくる。いたって普通だ。しかし次の瞬間、ジワッ、ジワッ、ジワジワッと、どんどん大きくなっていく飛行機の飛行音のごとく、スパイスの炎が猛威を振るうのだ。
・「スパイスの本気」を感じさせる
だが、ただ単に辛いだけのカレーなら唐辛子やチリを入れればよいだけ。菊屋の店主は辛さと同調する旨味を追求し、ついにその辛さを心地よいものとして感じさせることに成功したのである。
つまりこのカレーライス、家庭的でありながら、本格的なインドカレーにも通ずる「スパイスの本気」を感じさせてくれるのだ。
・、女性の一人客は極めて入りにくい?
東京スカイツリーの真下にありながら、菊屋の建物は非常に老朽化が進んでいる。それが良い味を出しているという人もいるが、常連でもないかぎりサッと入ろうとは思わないかもしれない。ましてや、女性の一人客は極めて入りにくいだろう。
しかしながら、この菊屋には地域住民の女性の常連客が多くいる。しかも10~20代の若い層で、菊屋の家庭的でありながら本格的な味を求めてやってくるそうだ。ちなみに菊屋と同じ建物には「キクヤ荘」というアパートがある。それもまた昭和感あふれるオーラを放っている。店頭に飾られている蜂の巣やサンゴには触れないでおこう。
もっと詳しく読む: 東京スカイツリーの真下にある創業60年の大衆食堂 / 菊屋の辛いカレーライス(東京メインディッシュ) https://main-dish.com/2016/09/09/tokyo-skytree-kikuya/
菊屋
住所: 東京都墨田区向島3-45-1
時間: 深夜02:30~昼12:00 16:00~18:00
休日: 無休(疲れたとき臨時休業)
http://tabelog.com/tokyo/A1312/A131203/13081638/